診療科の概要
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入局案内・専門研修
Admission/Professional Training Information#02
3年間のサブスペ専門研修期間中は、高血圧などの生活習慣病を含むすべての循環器疾患に対応できる、”General Cardiologist”を目指した研修を受けていただき、経験豊富な指導医のもと、循環器疾患のみならず広く内科系疾患の診断・治療を学ぶことができます。また、心臓エコー検査やカテーテル検査はもちろんのこと、ペースメーカー植込み術、冠動脈インターベンションや不整脈アブレーション治療など専門性の高い技術を習得することができます。また、当院は道内唯一の心臓移植実施施設であり、重症心不全治療の拠点病院として、道内はもとより国内の中心的な役割を果たしております。大学病院における研修で、左室補助装置や心臓移植を含む重症心不全から緩和医療まで体系的に学ぶことが出来ます。
一方、研修に必要な症例が不足している場合は、内科専門研修として、一時的に他科でも研修を受けることが可能であり、楽しく充実した研修生活を送ることができるように、個々のニーズに応じて医局が全面的にバックアップいたします。さらに研修終了後も、内科専門医のみならず循環器専門医を取得できるようにサポートいたします。
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さらに、道内関連病院との多施設共同研究によって北海道独自の大規模臨床疫学データベースを構築し、臨床・画像・保存検体を用いた網羅的遺伝子・蛋白解析に加えて、歩行動画に対する深層学習の結果を含めネットワーク統合解析を行っております。今後の循環器疾患における精密医療(プレシジョン・メディシン)の基盤となることが期待されております。
様々な研究課題に対して、経験、知識の豊富な教官が懇切丁寧に指導しております。リサーチカンファレンスでは、大学院生自らが取り組んでいる研究について発表し、教員のみならず大学院生も含めた活発な議論を行っております。また、大学院生が中心となって研究技法や統計解析について深く議論する「Strategic Research Meeting」を毎週行うなど、質の高い研究環境が整っております。
また、臨床面では心臓カテーテル(虚血性心疾患、構造学的心疾患)・重症心不全・心エコーなど各臨床班が活動しておりますが、複数の臨床班でシームレスに参加することが出来ます。研究と平行して循環器内科の中のサブスペシャリティを習得することもできます。道内で唯一の心臓移植実施施設として、重症心不全の治療にも力を入れており、心臓移植適応の検討や申請、補助人工心臓 (VAD) 植込み術後や心臓移植後のケア、さらには緩和ケアにも関わることができます。
大学院卒業後は、本人の希望に応じて、大学での臨床・研究、関連病院での研修、留学などライフプランにあった進路を選択できます。将来の目標・夢を実現するためのお手伝いをさせていただきます。
しかしながら、新卒医師における女性の割合は増加の一途であり、これからの循環器医療、ひいてはわが国の今後の医療の発展を考えると女性医師の参画は不可欠です。したがって、私たち循環器内科医は女性医師にとって働きやすく、ひとりひとりの潜在能力を発揮できる職場環境を整えることを極めて重要なミッションととらえています。
当科での病棟診療は複数の医師によるグループ診療制を基本としております。家庭の事情などによる急な欠勤の場合でもバックアップ体制が整っており、診療に影響することなく円滑に対応しています。また、臨床検討会など各種カンファは平日勤務時間帯で開催することとし、家庭と仕事の両立ができるよう配慮しています。さらに、これまでにも多くの女性医師が産休・育休を活用しており、出産・子育てに専念できる環境を提供するとともに、休暇中のブランクを感じることなく、安心して仕事に復帰できるように全面的にサポートしています。
医療は今後ますます多様化してゆくと思います。そのような中で、女性医師が男性医師とともに活躍できる様、さまざまな面で積極的に女性医師就業支援活動を広げてゆきたいと考えています。
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